学部学科トピックス
【研究者紹介】「スポーツ傷害発生に関わる心理的要因に関する研究」 岡田 誠 准教授
本学の教員が、研究者としてどのような研究をしているかインタビューした「研究紹介」シリーズ。今回は岡田 誠 准教授です。
医療科学部 理学療法学科 岡田 誠 准教授
◆専門分野
スポーツ理学療法、スポーツ心理学
◆研究テーマ
スポーツ傷害発生に関わる心理的要因に関する研究

【動画】
Q 研究内容について教えてください
スポーツ理学療法にスポーツ心理学を活用する試みを行っています。特に、スポーツ傷害発生要因と心理的要因の関係についての研究に取り組んでいます。
心理的要因の中で、パーソナリティがスポーツ傷害発生にどのように影響を及ぼしているかについて検証を行いました。その結果、スポーツ傷害を発生しやすいパーソナリティが明らかになりました。
スポーツ傷害の予防策として、身体的・環境的なアプローチが現在では主流となっているが、今回の研究から得た心理的アプローチは、スポーツ傷害の予防に資する新たな指導法となる可能性があると考えています。



Q その研究の魅力を教えてください
スポーツは「心・技・体」と言われているように、身体面のみでなく心理面もパフォーマンスに大きく影響を及ぼすといわれています。
本研究でテーマにあげたパーソナリティについては、「パーソナリティは思考や行動様式の源である」といわれており、スポーツとパーソナリティは密接な関係があるとされています。
スポーツ理学療法において、スポーツ傷害予防に対して身体面からのアプローチは様々な方法で実施されていますが、心理面からのアプローチは実施されていません。
本研究では、スポーツ傷害を発生しやすいパーソナリティを明確にして、そのパーソナリティを有するスポーツ選手に対して心理的サポートをしていく、この過程を通してスポーツ傷害予防に寄与していけることが魅力だと思います。
Q 本研究のこれからを教えてください
本研究の現段階の結果として、スポーツ傷害を発生しやすいパーソナリティと発生しにくいパーソナリティが明確になりました。パーソナリティは心理的サポートによってより良い状態へ変容させることが可能であることから、今後はスポーツ傷害予防の取り組みとして、スポーツ傷害を発生しやすいパーソナリティを有する選手を発生しにくいパーソナリティへ変容させていく取り組みをしていきます。
具体的には、スポーツ現場へ赴き、スポーツ傷害の受傷の可能性の高い選手や実際に受傷した選手に対して、身体的、心理的サポートを実施していきます。その中で、スポーツ傷害予防の新たな方法を確立していきたいと考えます。
◆高校生へメッセージをお願いします
スポーツ傷害は選手にとって、大きなアクシデントです。理学療法士はそのスポーツ傷害の予防やスポーツ傷害後の復帰に向けてのサポートを実施しています。とてもやりがいのある仕事です。
私が今行っている研究は、スポーツ理学療法とスポーツ心理学を合わせてスポーツ傷害予防に活かしていこうという取り組みです。
「心と身体はつながっている」、「行動の源はパーソナリティである」ということを常に心に置いて、選手のスポーツ傷害受傷が減って欲しいと思って活動しています。
プロフィール
医療科学部 理学療法学科 岡田 誠 准教授
最終学歴:法政大学大学院スポーツ健康学研究科
学位:博士(スポーツ健康学)
博士論文:スポーツ傷害発生に関わる心理的要因に関する研究
所有資格:理学療法士、スポーツ専門理学療法士、運動器専門理学療法士、基礎専門理学療法士、管理・運営認定理学療法士、スポーツメンタルトレーナー
スポーツ活動実績:
・愛知県内の高校でスポーツ予防活動を実施してきました。そこでは、男子ハンドボール部、女子バスケットボール部、男女陸上部のスポーツ予防活動をしました。
男子ハンドボール部では、全国大会に出場した際に同行してサポートを実施しました。
・法政大学大学院に在学中は、スポーツ心理学を学びながら、男女硬式テニス部を中心に心理的、身体的なスポーツ傷害予防活動を実施しました。
